私の次男には障がいがあります。
今は小学校5年生で特別支援学校に通っています。
障がい児はこだわりが強い傾向にあるというのは
自分の息子を見ていてもわかりますし
療育センターに通っている時にこだわっていることを相談すると
「障がい児ですからこだわりが強いんですよ」
と特性の一つであることを強調されます。
でも私は障がい児だからこだわりがあると考えるのはやめました。
結論から申しますと
「誰にでもどんな人でもこだわっていることはある」
「親がこだわりをプラスの方向へ変えてあげる」
ということです。
自分なりの意見をまとめてみました。
こだわる 言葉の意味合い
必要以上にささいな事を気にしすぎていつまでも気にかけたり必要以上に手を加えたがる
とマイナスな意味合いとして書いてありましたが一方で
ひとつのことに強く思い入れたり執着すること
とプラスになるような意味合いも書かれています。
私は障がい児のこだわりがこのプラスの意味合いで
発揮されるようになると才能を開花できるのではないかと思っています。
有名になっている方は一つの事に執着して取り組んできたからこそであり
こだわることに対して周囲の人の理解がかなりあったと思います。
こだわりが強い=アスペルガー症候群という障がいがあると認知される人もいますが
人生でこだわれるものがあるということは素敵なことです。
こだわる=障がい児だからこだわっていると思うのではなく
こだわる=私のこどもは熱中して何事にも取り組んでいる
と親自身が考えを変えることが大事かもしれません。
こだわりについて親がよく観察してみる
私の知人の話です。
お子さんはビー玉が動いているのを見るのが好きなそうです。
ビー玉が上から下に流れていくおもちゃをいくつか購入して
家で毎日見ていたそうです。
常に自分がビー玉を上から流す手作業をひたすらしていて
玉がころがっている状態を常に保つ作業に本人が疲れていたそうです。
このお母さんはその一つの玉を見続けるということに着目して
卓球を習い始めさせました。
今では市の卓球大会で入賞するようになり
パラリンピックを目標に卓球の練習に励んでいます。
その後ビー玉で遊ぶことはなくなったそうです。
こだわっていることの先に何か親としてできることはないか
とても子どもの身になって考えたあげた話だなと思っています。
生活面でのこだわり
生活面での強いこだわりに対しては、親子ともに疲れ果ててしまう原因になります。
障がいのある子どもはこだわりがあって大変だと世間的に思われるところは
学校や公共の場所でこのこだわりがででしまい他者を巻き込んでしまうことがあるからだと思います。
こだわりに対して怒られてしまったらと思うと本人はとても辛い思いをしているのでは
と感じています。
他者を巻き込まないのであれば徹底的にこだわらせると
長期戦にはなりますが必ず飽きる日は来ます。
息子は電車を見るのが好きで長時間外で立ち止まって見ていました。
本人がもういいやと思うまで徹底的に付き合おうと思い
徹底的に見せるようにしました。
次の電車を見たら終りね!この時間になったら終りね!
と区切りをつけるのは、本人が不完全燃焼となり
こだわる日々を長引かせるだけだったと後から振り返るとそう思います。
親子でいるときに他者を巻き込む状況になったら親が謝るところを
本人に見せ続けていくしかないと思っています。
子どもに「こだわり続けるとお母さんが謝ることになる」という
感情を持たせることが必要です。
学校で他の生徒の方を巻き込むようなこだわりなら
巻き込まない状況になるように親が回避する方法をとることが必要です。
先生を介さないであなたのお子さんにぶたれた・叩かれたなと直接言ってくる親御さんは
一定数います。
言われたことに対しては素直に謝ってあとは先生に報告して
回避方法を考えるようにしてください。
決して自分の子どもがしたことだからと一人で悩んだり
子どもにその事をしかりつけたりしないよう
とにかく回避する手段を考えてあげてください。
終わりに
障がい児だからこだわっているんだと
否定的に子どもを見るよりも
誰にでもこだわっていることはある
熱中できることを自分の子どもは持っている
と思いながら子育てした方が気持ちがとても楽になります。
私は少し前までこだわることは良くない事だと考えて
子育てしてきてしまいました。
もし今、お子さんがこだわっていて大変だと思っている方がいたら
決してそうではないこと
こだわっていることから何かの才能を開花させることはあります。
このこだわりはやめさせたいと思うなら回避する方法はいくらでもあります。
自分の子どもの事ですから、親としてしっかり考えれば
必ず見つかると思いまし良い方向に向かっていくと思います。
どこかに住む誰かの子育ての参考になれば
幸いです。
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