私の息子には障がいがあります。
特別支援学校に通っていて、現在は小学5年生です。
障がいがある子どもを育てているうちにささいな言葉が気にかかるようになりました。
この言葉って…と最近気になり使わないよう心掛けている言葉は
「がんばって!」
という一言です。
昔から何気なく使っているし、何気なくいろんな人に発してきましたが。
結論から申しますと
「がんばろうと思うのは自分であって他者から言われる言葉ではない」
と思ったからです。
細かすぎると感じる方もいるかもしれませんが個人的な意見です。
子どものプレッシャーを考える
学校行事などさまざまな時に励しをこめて使っていました。
でも障がいのあるわが子にはかなりプレッシャーだったようです。
私の中では自分の力を出して!という感じで声掛けしていたようですが
息子には自分の持っている力必要以上にがんばなきゃいけないんだ!!
とかなり重圧に感じていたようです。
ある日、文化祭が近くなってきたので「練習がんばってね!」と伝えたら
いきなり本人がパニックになり泣きじゃくり
「自信が1パーセント。見に来ないで」
と言われました。
見に来ないでなんて親としてはかなりショックだったのですが
そんなに頑張れない!という本人の感情が爆発した瞬間だったと感じ
自分の何気ない言葉が子どもにプレッシャーを与えていたんだと
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
がんばるの意味
そもそもがんばるの語源を調べてみたら
「我を張る」
競争して自分の利益を優先させる・自分を押し通す自己中心的な意味合いだそうです。
昔は他者に使うと軽蔑の意味が込められていたということです。
ちなみに辞書で引いてみたら
①苦難、逆境を通して生き続ける(類義語→乗り越える・生き残る・耐え忍ぶ・持ちこたえるなど)
②目的を達成するために継続的に活発に力を発揮する(類義語→闘う・戦うなど)
②の類義語から「ファイト」という言葉がうまれたのでしょうか…
英語圏でファイト!と日本の感覚で使うと「喧嘩しろ!」という意味になってしまう
理由がわかった気がします。
がんばって!に変わる言葉
気軽に使わないためにがんばっての代わりになるものはないか
英語ではがんばっての代わりにどう表現するのだろうと疑問に思って調べたら
代わりに使えそうな言葉が見つかりました。
「あなたを信じている」
がんばって!と子どもに言うより、親として思う気持ちを伝えるようにすることを
優先した方がいいですね。
楽しみにしているよ。とかいつも通り。でという言葉も子どもにプレッシャーを与えずに声かけできる
言葉だと思っています。
終わりに
「がんばって生きましょう!」
生き続けるためには当然なのですが自分にも他人にもどうもがんばってが
肩の力をとても入れる・入れさせてしまう言葉であるように思えます。
時間が空いたら隙間時間に何かしようかと思ってしまうのは
スマホの誕生のせいなのかもしれません。
空いた時間を何かしないと自分ががんばっていると感じられないと
自分に暗示をかけてしまっていて、子どもにも何かがんばるという事を
強要していたのではないかと私自身思っていて反省しています。
自分ががんばろう!と思った時だけ息子には力を発揮してほしいです。
私の心の中だけで「がんばって!」と言って子どもを見守っていきたいと思います。
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